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大河ドラマでも1、2を争う傑作に上げられる中井貴一主演の武田信玄です。
平均視聴率は初回視聴率42.5%、最高視聴率49.2%、平均視聴率39.2%-wiki
数字がすべてという言い方は好みではありませんが、キャストの渋さでここまでとれたのは当時の風潮でしょうか。
大河史上二位だそうで、
独眼竜政宗を意識したのだと思います。
全編通して黒澤的な重厚感もありました。

武田信玄と対比されるのは近年放送された風林火山ですね。当初は内野さんの熱演と亀治郎さんの意外性、そして千葉真一の重厚感、キャスト配置の妙はこの「武田信玄」を手本に甲乙付けがたしだと胸が躍りましたが、後半で地力が出てしまいますね。やはり、武田信玄の方が人間の暗部を描くことを恐れなかったところが大きいのでしょうか。

菅原文太の板垣、本郷功次郎の甘利のコンビは最高でした。西田敏行が山本勘助、原虎胤に宍戸錠、高坂弾正に村上弘明、原昌胤に小林克也、馬場信春に美木良介と評定が常に豪華でした。
三条夫人に紺野美沙子、湖衣姫に南野陽子、里美に大地真央と女優陣も超豪華キャスト。
中村勘九郎の義元と母寿桂尼に岸田今日子、杉良太郎の北条氏康も完璧。
上条恒彦の村上義清も橋爪功の真田幸隆もイメージはバッチリ。
そして柴田恭兵の謙信。当初は謙信が出来るのか？と思いましたが、開けてみればばっちり。こちらも越後の竜の狂気が中井貴一の静と対比になり迫力がありました。

何よりも忘れられないのは小川真由美の八重と信虎の平幹二朗。狂気の二枚看板で戯曲的に武田の運命を生き方で表現していました。私は小川真由美をハラハラしてみていたので彼女の存在も作品には大きかったように思いました。篠田三郎の「そこの妖怪！」には手に汗握った口です（笑）。完全にホラー展開でしたが山県の篠田三郎の小川真由美に負けない凄い熱演に手を打ったものです。
説明書いていて本当に豪華だなぁと感心します。とにかく皆さん上手いです。
川中島合戦、上田原の合戦と撮影規模もかなり大きいです。

状態は中の上位でしょうか。
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