専用です。Flagshipは近年復刻されましたが、その元になったのが正に本機。今見つけるのはかなり困難です。

アーカイブから1957年製造。
裏蓋のスクリューバックにはFlagship、海を行く帆船のエングローブが入ります。
このモデル以降、メダリオンへと移行してゆくFlagshipですが、この線彫込のものがお好きな方も多いはず。
(余談ですがこの彫込の船首の下の波に数字が描かれています。このモデルは102.他に私が所持していたセンターセコンドのバージョンは103.と104.年代で違うようですが、ご存知の方是非教えてください！)

ずいぶん昔に手に入れて私が古い時計に惹かれていくきっかけになった時計です。
文字盤が枯れに枯れているんですが、これはこれですごくイイです。月面のような、鉱物的なテクスチャーに変化しております。私同様、古美た味わい好きの方に。

搭載するのは手間を惜しまず作られた手巻機械、cal.30L。
この時代のロンジンらしい優美な曲線を描く面取された地板にゴールドシャトン留のルビーが美しく輝いています。
本当に良い機械です。
OMEGAの30mmキャリバーに対抗する形で精度を追求したLONGINESのcal.30L。

デザインに眼を移すと、まずは先端へ傾斜したラグ。
そしてもちろん「有翼の砂時計」ロゴ、微妙に楔形のアプライドインデックスはとても長くデザインされています。セコンドトラックはそのインデックスの内周にレイアウトされ、とこかプロペラ機の様なメカニカルさを感じます。
そしてサブセコンドのさり気無さがなんともエレガント。
このバランスがどうしようもなく好きで見つければ集めて参りましたがそろそろ整理が必要になって参りました。お好きな方に引き継いでいただければ幸いです。

ベルトは使用品ですがLonginesのレザーベルト。オマケです。
2017年10月頃に信頼する時計師さんの手でオーバーホール済。
手巻が重めですが時計師さん曰く「この時計のゼンマイではこんなものです。」だそうです。
出品前に手巻きで巻いて24時間後分単位の誤差なく稼働しております。
35mmにラグ巾18mmほど。
稀に運送時の振動や温度変化で止まってしまったり、精度が変化してしまうことがございます。これに保証は一切できませんので、古時計に詳しい方よろしくお願い致します。